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2010年 04月 21日
美濃まつりで流し仁輪加
 
という話。

※4月11日夕~夜の日記です。
※激写真多数(37枚)ですので、是非、PCにてご覧くださいませ。
※風呂上り推奨。

郡上八幡で昼を過ごした後は、そのまま南下し美濃へin!
美濃には昼に撮影した長良川鉄道の旧美濃駅がありまして...
その中には、当時の車両が静態保存されているって言うじゃないですか。


こんな感じで。
(RAW現像でチョイチョイやったもんでHDR風味)


モ510形512号とモ600形601号らしいですよ。


赤白ツートンのモ510形は、大正15年から岐阜市内を走っていたという何とも寿命の長い車両だったようで、晩年は当時の設計図を元に予備部品を内製し、可動状態を確保していたという素敵過ぎる車両。(2005年3月31日に除籍)


車両内部へ入る事も可能で、レバー類も可動。


駅舎内には鉄道グッズを扱う商店が入っており、いかにも鉄道が好きそうな店主と、良く来ている感じのお客さん。
そして、近所の子供達。


実にいい感じの空間となっていて、若干曇ってきた空の下のんびりと写真撮影。


と、そんな4月11日ですが、ここ美濃ではお祭りの日。
どこからともなく流しの一行が...


どうやら、流し仁輪加という江戸時代からの伝統芸能のようです。
現在は、祭り当日の夕方からこのように町内を流しながら特定のポイントでネタ(仁輪加)を演じ、流しが終わると美濃市文化会館へ流しを終えた町内の流し仁輪加が集合し、一同に演じるというスタイルとなっているとの事。
この、気の抜けた仮装具合も美濃の仁輪加のスタイルだそうで。

昼間は、これとは別に美濃花みこしがあったらしく、沿道で缶ビールをグビグビやってるおっちゃんに聞いてみると、「昼から来ないとダメだよ~、女神輿もあって何かもういやもう凄いんだってグヘヘ」と嬉しそうに話すじゃないですか。

大失敗。


メソメソしつつも、“うだつ”のある街並みの方へ移動しつつ他の流し仁輪加を見て行きます。


世情や時事ネタを駄洒落や言葉遊びにして笑い飛ばす落ちのある寸劇。


演じるのは二人だったり三人だったり四人だったり。


流しなので、一箇所で待っていると次々とやってくる流し仁輪加を観る事が出来るシステム。
観ている皆も頭を捻りながら駄洒落と落ちに付いていきつつ笑いの連続ですよ。


ワンコも祭り仕様。


遠くで上演している流し仁輪加を見ながら、祭りの日は暮れていきます。


TV取材のクルーも居ましたね。
明日のニュースに流れるのかな。


町内の一般市民で構成される流し仁輪加。
当然、演じるのも一般市民。
台詞が飛ぶのもご愛嬌。
その中からも笑いが出るって感じのユルさ。


がしかし、脚本を書いた方の眼つきは真剣そのもの。
後でキッチリとダメ出しされてました。(汗)


と、数個の流し仁輪加を楽しんだ後、美濃市文化会館の場所を教えて貰い乗り込みます。
全部で15組ある流し仁輪加。
まだ見ていないのが殆ど!楽しみですよ。


夕方18時半開演。
流し仁輪加協会の理事長による仕切りで次々と進んでいきます。


会場は中規模なホール。
まだ開演から時間が経っていないので若干空席が見えますが、暫くすると続々と観客が入り、最終的には満員御礼!通路にも人だかりでした。


アマチュアから取材まで、動画も写真も。


そんな会場のステージでは、次々と仁輪加が演じられていきます。
写真は、寸劇の前の口上。
独特の節回しで演じる内容の紹介。


ステージの脇では、ステージ待ちの演者が緊張の面持ちで待ちます。
既に流しでネタを演じてきたからか、衣装もいい感じにヤレてますが、そこをそのままのグダグダ感でやり通すのもまたネタなのか?と思った。


旧美濃駅で見た町内の仁輪加も、ステージの上で演じるのを見るとまた違った印象。
流しで演じる間に徐々に度胸が付いていき演技に余裕が出てくるので、同じ町内のネタを後でもう一度見るのも、流し仁輪加を楽しむコツだとか。


さっきの兄さんですなぁ。


浅田真央ちゃん。


こちらは朝青龍。
朝青龍!?


と、時事ネタらしく今の人が多く出てきます。


あの人もね。


これは誰だ?
ペットボトルに何かくっつけただけのビデオカメラっぽい小道具とかね、もうね、学芸会のノリ。


さっきは飛んじゃった台詞も今度はバッチリ。


何か家政婦ロボットらしいけど、もう、ねぇ。(笑)
いいな~、このユルさ。


でも、見る方は真剣です。
ちゃんと毎年審査があって、仁輪加の出来具合の順位が発表されますからね。


そんなこんなでようやく最後の演目。
15組目の流し仁輪加が終わったのは21時半!


タップリ3時間の公演の最後は観客の大きな拍手で〆となったのであります。
最初ほんの少し見て帰るつもりだった自分も、とてもとても帰る事なんか出来ずにバッチリ最後まで堪能。
途中でデジイチのバッテリー切れそうになって車までダッシュで取りに走ったくらいですからね。


中々上質な笑いを楽しませてくれてどうもありがとうございました。


そして、皆様におかれましては、こんな長文日記というか写真タップリ日記を最後まで読んでくれてありがとうございました。



もちょっと続きます。
by bananaoka | 2010-04-21 19:09 | Comments(2)
Commented by 58Caddy at 2010-04-22 21:57 x
長良川鉄道危険すぎる・・・・
そんなものを見たら、作りたくなる・・・・(妄想)
あ、ジオラマはまだ妄想段階。作ったことはありません。

わんこの法被姿!すげー

最後の写真が気になる・・・・気になる・・・・
Commented by バナOKA at 2010-04-23 09:39 x
58Caddyさん>
危険過ぎますか?(ニヤニヤ)
川沿いに緩い弧を描いて...
沿線には桜の木が...

是非、壮大なジオラマを!ガレージ始発、終着は玄関な勢いで。(笑)

わんこは話の振りで、結局最後の写真に到着するんですよね、分ります!
ヒールのある靴を履くと、最近のスタイルの良い子はノーマルな椅子の高さだと脚が余るようです。(そこじゃなくって?)
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